バイツァ・ダスト

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ファスティング②(リーキーガット症候群)

ども、皇治選手のハートの強さを見て感動したやーくんです。

前回の続きからいきますね!

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▢腸の壁が傷つくと

 腸の壁が何かしらの理由で傷つくと、『リーキーガット症候群』 がおこると言われています。リーキーガット症候群は、いくつか注意点があり専門家の間でも賛否が分かれています。ここからは、リーキーガット症候群について書いていきます。

 

▢リーキーガット症候群とは?

 リーキーガット症候群とは、『腸の漏れによって、様々な症状が体に出ること』

日本では腸管壁浸漏症候群とも言われます。それぞれの意味は、リーキー(leaky)漏れている、ガット(gut)消化器官・腸、症候群(シンドロームsyndrome)です。

症候群(シンドロームsyndrome)

はっきりした原因は不明だが、いつも必ず幾つかの症状

が伴ってあらわれる時、病名に準じて使う医学用語。シンドローム。(グーグル辞書)

 リーキーガット症候群の原因はたくさんありますが、その中の一つに腸内環境の悪化があります。ジャンクフードなどを食べることによって、腸内環境が悪化し悪玉菌が増え、その影響で腸の壁が傷つきリーキーガット症候群になると考えられています。

 腸の壁が傷つき腸漏れが起きると、消化途中の食べ物や腸内細菌が体の中に侵入してます。本来入り込んではいけない所に腸内細菌や食べ物が入っていくため、体にいろいろな不調が出てきます。また、腸内では『食べ物=栄養源』だったのが、腸から体内に漏れたものは『食べ物=異物』となり、免疫系が働きます。これが繰り返されると、花粉症のようにアレルギー反応をおこします。このアレルギー反応(免疫の誤作動)も、リーキーガット症候群の代表的な症状の1つです。そのほかの症状として、過敏性腸症候群(下痢、便秘など)不眠症、関節炎、リウマチ、慢性疲労、腹痛、膨満感などがあります。

 

 

▢リーキーガット症候群の科学的根拠

 リーキーガット症候群は、まだまだ研究の途中で専門家の間でも意見が分かれており、症候群なので病気(疾患)とは違います。ですので、病院にいってもリーキーガット症候群と診断されることはなく、検査方法はありますが確定診断はできません。

 しかし、リーキーガット症候群と似ている、腸管のバリア機能の低下等により腸内細菌が体内に移行する、バクテリアルトランスロケーション(Bacterial Translocation)は、医学的に証明されており研究が進んでいるので、リーキーガット症候群もこれから研究がすすめられていくでしょう。 

バクテリアルトランスロケーション

腸管内細菌が粘膜バリアーを通過して,体内に移行する状態。全身的な栄養不全や種々のストレス,消化管疾患などによる全身性・局所性免疫能低下,肝の網内系機能低下,腸粘膜萎縮などが背景となる。当初は,感染源不明の敗血症や多臓器不全の原因として注目された。最近ではより広い範囲にとらえ,細菌そのものだけではなく,腸管内のtoxinの移行により,腸管の粘膜やリンパ節で産生されたサイトカインが引きおこすSIRS(全身性炎症反応症候群)を含む場合がある。これらを防ぐための経腸栄養の効果が議論されている。

バクテリアルトランスロケーション 日本救急医学会・医学用語解説集

 

▢大切なこと

 リーキーガット症候群については、そこまで深刻になる必要はないと思います。リーキーガット症候群の治療法は腸内環境の改善が代表的ですが、リーキーガット症候群でなくとも、腸内環境が悪かったら体にとってマイナスに働きますし、腸内環境が良くなれば体にとってプラスに働きます。

 また、現在のリーキーガット症候群の検査では、確定診断できないため、その症状がリーキーガット症候群によるものなのか、それとも違う要因があるのかを明確に区別することはできません。医療機関でリーキーガット症候群の検査を受けることはできますが、保険外で自由診療のため検査料が4万円~6万円と高額です。

 リーキーガット症候群の検査にお金を使う前に、まずは生活習慣を改善してみてはいかがでしょうか?私たちの身体は食べたもので作られています。食べるものを改善して、それでも症状がなくならないときに医療機関を受診するのがいいと思います。

 

ファスティングによるデトックス効果

  ファスティング(断食)そのものにデトックス効果はありませんし、科学的にも証明されていません。では、ファスティングによるデトックス効果とは何か?それは、排便による排毒と肝臓・腎臓の休息にあります。なかでも、排便によるデトックス効果は大きく全体の70%を占めると言われています。

デトックス

《detoxificationの略。解毒・浄化の意》体内の有毒物・老廃物を排出すること。健康法の一つとして、健康補助食品や食事法、運動法、入浴法などが紹介されている。

detox(デトックス)の意味 - goo国語辞書

▢便秘とは?(滞留便)

 本消化器病学会関連研究会に属する慢性便秘の診断・治療研究会からでている「慢性便秘症」の診療ガイドラインには、便秘とは『本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態』とかかれています。ここには何日目から便秘なのか具体的な日数は書いてありませんが、食事をとってから便として排泄するまで約1日~3日かかるので、3日過ぎても排便がなければ便秘と考えて間違いないでしょう。

 

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▢排便によるデトックス効果

 ファスティングを行うと、便秘が解消され滞留便などの腸内滞留物が体外へ出ていきます。腸内に留まっている便は、腐敗していき悪玉菌の餌となり腸内環境を悪化させ、身体に様々な不調をおこします。便秘がよくないと言われる理由もここにあります。また、滞留便を出すには4~5日以上ファスティングを継続する必要があり、量には個人差があり多い人では5~7㎏あると言われています。

 

▢肝臓・腎臓の休息

 人の体で直接解毒作用をもつのは、腎臓と肝臓だけです。ファスティングすることによって、添加物やアルコールなどの有害物質が入ってこなくなったり、食べ物を代謝(エネルギーとして使う)したときに出る老廃物も極端に少なくなるので、肝臓・腎臓を休めることができます。結果として、肝臓・腎臓が効率よく働きデトックス効果が促進されると考えられます。

 

デトックスで大切なこと

 デトックスは体が自然に行っている生理機能なので、特別なことをするよりも健康を保つことが一番大切です。イェール大学医学部の臨床神経科医スティーヴン・ノヴェラも、「人間の肝臓と腎臓は、健康であれば問題なく毒素を排出します。そのための臓器なのですから」 と言ってます。また、デトックス効果を売りにしているビジネスが沢山ありますが、ほとんどは科学的根拠がないものです。そのような商品に手を出す前に、自分自身の健康を見つめなおしましょう!

 

今回も最後までありがとうございました。

それでは、またね✊