ファスティング①(腸の働きと腸内環境)
ども、手の靭帯を部分断裂してしっまたやーくんです。アームレスリングの練習はしばらくできないですね💦
みなさんは「ファスティング」って言葉を聞いたことありますか?腸内環境が整えられデトックス効果があるなど、メジャーな健康法の1つかもしれません。最近では、ドラックストア、整体院・整骨院、パーソナルジム、なんかでもファスティングドリンクが売られています。そして、テレワークの増加によって、これからファスティングする人が増えていくと思います。今回はそんなファスティングについて、効果や注意点などを書いていきますね。
■ファスティングとは?
Fasting(ファスティング)の、fast(ファスト)を訳すと断食になります。つまり、ファスティングとは、『断食』という意味です。日本では仏教、世界では、キリスト教、フィンドゥー教、イスラム教など、思想や食に対する考え方が様々です。ただ、その中でもいくつか共通していることがあり、それは、断食orそれに近い食事の期間があることです。このことからも、ファスティング(断食)は世界的に共通していて、人類の歴史の中でも古く伝統的な健康法の一つと考えられます。
昔の人たちは、ファスティング(断食)をすることで、人の集中力を高めて人間としての高みにいけると考えていました。また海外では、ファスティングに科学的根拠があるとして保険が適用される地域もあります。ファスティングは、始めやすく、確かな効果を期待できる健康法の1つとして、ますます注目を集めていくことでしょう。
※断食と絶食は「食べることを断つ」という点では、一緒ですが意味は違います。断食は自らの意思で食べ物を断つという意味で、絶食は意思とは関係なく食べ物を断つことです。
■ファスティングの効果
①腸内環境の改善・デトックス効果
②ダイエット・美容効果
③生活習慣の改善・脳の活性化
※ファスティングは長くやった方が効果が高いと言われていますが、特別な理由がない限り、1週間以上はおすすめしません。たくさんのメリットがある一方で、デメリットもあるので注意しましょう。
①腸内環境の改善・デトックス効果
ファスティングで1番メジャーな効果であり、これを目的にファスティングを始める人がとても多いと思います。腸内環境の改善を理解するには、小腸の働きを知る必要があります。小腸の働きは主に3つで、腸内環境が悪いと働きが低下し、良いと働きがよくなります。
▢小腸の働き
・消化・吸収
小腸では、消化・吸収の90%を行っています。
・セロトニンの生成
体で作られるセロトニンのうち、約90%を消化管粘膜で生成しています。
小腸で作られたセロトニンは、脳に送られることはない(血液脳関門を通れない)ので直接メンタルに関与することは少ないですが、セロトニンの前段階の物質は脳に送られるので、そこはメンタルと関係してきます。ここについては、別記事で説明します。
・免疫機能
小腸は人体最大の免疫機関です。
パイエル板(回腸)などが、その役割を担っています。
▢腸内環境の悪化と改善でおきること
腸内環境がまったく同じ人はほぼいません。それは腸内環境が、人の指紋と同じように一人一人違いがあるからです。また、お母さんと授乳中の赤ちゃんは、腸内環境が似ると言われています。授乳中の赤ちゃんにあげるミルクは、お母さんが食べたもので作られます。ですので、お母さんがジャンクフードや白砂糖をとりまくっていると、それを材料にミルクが作られているので、そのミルクを飲んだ赤ちゃんの腸内までジャンクフードや白砂糖をとりまくった腸内になるわけです。時期は限られますが、腸内環境の改善は子育てにも良い効果が期待できます。
▢食べたものが腐敗していく
小腸で消化・吸収がスムーズに行えないと、小腸内にある食べ物が腐敗(ふはい)していきます。これは、人の腸が他の動物より長いことや、腸内環境が悪いため腸内がアルカリ性に傾くことなどが原因でおこります。腸内の食べ物が腐敗(ふはい)することで、腸への負担が大きくなり、炎症、体臭の原因になります。人間にとって腸内は、アルカリ性ではなく酸性よりのほうが好ましいです。腸内環境が酸性よりの時は、食べ物は腐敗ではなく発酵し、吸収をスムーズに行うことができます。因みに、腐敗と発酵はほとんど同じ意味で、人間にとって都合が良いものを発酵、都合が悪いものを腐敗といいます。
腐敗と発酵の区別(食品分析開発センターより引用)
食品や微生物の種類、生成物の違いによるのではなく、人の価値観に基づいて、微生物作用のうち人間生活に有用な場合を発酵、有害な場合を腐敗と呼んでいるのである。したがって、臭いの強いくさややふなずしなども、微生物の有用性が認められるのであれば発酵食品と呼ぶことができる。納豆はそれが好きな人にとっては発酵食品であるが、嫌いな外国人にとっては腐敗品に過ぎないということになる。
▢便秘と宿便の嘘
消化・吸収がスムーズに行われることで便秘になりにくくなります。便秘で腸内にとどまっている便は、老廃物として体中をめぐってしまい体臭などの原因になります。便秘については、次回の記事で詳しく書きます。
宿便を、腸の壁にこびりついた便と言っている人がいますが、あれは嘘です!宿便の正体は胆汁という消化液で、こびりついている便ではありません。そもそも腸の壁は、人の皮膚と同じようにターンオーバー(破壊と増殖)を繰り返しています。人の皮膚は、古くなると剥がれ落ちて新しものになります。腸壁でも同じことがおきているので、便が腸壁にこびりついても、ターンオーバーの際に古い腸壁と一緒に剥がれていきます。宿便は断食によって溜まった胆汁であり、古い便ではありません。ドクターも同じようなことを言っています。もし、「古い便が溜まって宿便になる」に近いようなことを言っている人がいたら、注意してください。
▢絨毛が傷つくと
アルコール、小麦、糖、脂をとることによって、内臓が弱り腸内が汚れていきます。腸内が汚れて炎症がおきると、腸内でとっても大切な『絨毛(じゅうもう)』がうまく使えなくなります。このことで、栄養が正しく吸収されず余ってしまい、脂肪としてたまっていきます。また免疫も下がってしまい、アレルギー反応が出たり(アトピーなど)風邪をひきやすくなります。
最後までありがとうございました!
続きは次回にしますね。
そでは、またね✊