バイツァ・ダスト

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コーチング・クリニックのすすめ(2020年3月号)後編

ども、手のケガ治ってきたと思って油断してたら、またケガをしたやーくんです!完治まで30日くらいはかかりそうです💦

前回の記事↓

今回も自分が読んでいる『コーチング・クリニック』という雑誌を軽く紹介していきますね。この雑誌は、国家資格を持っている自分から見ても、とても勉強になります。特にスポーツの現場などで活躍してる人などは一度読んでみてください!

 

2⃣MLBスポーツメディスンチームが取り組む一致団結の手法

谷澤順子 アリゾナダイヤモンドバックス アスレチックトレーナー/マニュアルセラピスト

 

▢ディレクターのケン・クレンショー

 アリゾナダイヤモンドバックスのトレーナチームは、チームディレクターのケン・クレンショーの元、チーム作りに力を注いでいる。ケンが過去の失敗から学んだチームビルディングの根幹はこうだ。『チームにとって最良の決断を下せば、間違えることはない。しかし個人にとっての裁量の決断は、間違えている場合がある』。

 ケンはMLBのアスレチックトレーナーとして、20年以上のキャリアがある。初めてトレーナーのチーム作りに着手したときは、ケンが1人で面接を行い、スタッフを選定した。しかし、このやり方ではチームに偏りが生じうまく機能しなかった。このことから、チーム作りを行うときは、仲間の意見を集約しなければいけないことを学んだ。

 ケンはチームビルディングの方法の一つとして、一人一人に一年の目標をシンプルなフレーズや単語で発表させたり、チーム全体の目標を記したTシャツをチーム全員にプレゼント、などを行っている。皆で協力して働かないといけない職場の環境を整えるには、チームメイトの大切さを知り、1人よりもチームの方が大きな力を生み出すことができることを確認する必要があるからだ。

 

▢シンプルな言葉でチームの方針を設定する

 ダイヤモンドバックスでは、最初の3年間でチームのビジョン、ミッション、バリューを確立した。新たにトレーナーでメンバーが加わる時は、まず始めに「私たちはこのような考えに基づいて仕事をこなしているけれど、君は共有できるか?」と確認し、トレーナーチームを構成してきた。しかし、当初に作成したものは長すぎたため、数年後に在籍していたスタッフ全員と話し合い、さらにシンプルにしたものへと洗練させた。現在も、それらがチームの指針となっている。

以下goo辞書から引用

【ビジョン】

将来の構想。展望。また、将来を見通す力。洞察力。

【バリュー】

価値・値打ち。対価。また、評価。

 

以下weblio英和辞典・和英辞典から引用

【スポーツメディスsports medicine

スポーツ医学。

 私たちのビジョンとして、『人間のパフォーマンスを向上させることに全力を注ぐ』という言葉を掲げた。そしてミッションとして、『地球上で最高のスポーツメディスン&パフォーマンスチームであること』ということを目標に置いている。さらにバリューとして、『どんなことにも対処する!(DEAL WITHIT)』という価値観を共有している。DEAL WITHIT(どんなことにも対処する!)は、「Development(成長)」、「Excellence(最上)」、「Accountability(責任)」、「Loyalty(誠実)」、「WorkEthic(勤勉・勤労)」、「Integrity(正直)」、「Trust(信頼)」、「Honor(尊敬)」、「Inter‐communication(コミュニケーション)」、「TeamSpirit(チームスピリット)」の頭文字をとったものだ。これは、『毎日が楽なことばかりではないけれど、困難に直面しても、知恵を使って乗り切ろう』というメッセージが込められている。

 この標語は、新たにスタッフが加わるときに順守できるか確認するだけではなく、常にスタッフの目につくように、トレーニングルームに貼ってあるなどの工夫がされている。シンプルな言葉で、ビジョン、ミッション、バリューをを定めることで、スタッフが自分たちの果たすべき役割を共有し、団結して行動することができる。

 

▢こまめな評価がコミュニケーションを生む

 ダイヤモンドバックスでは、春季キャンプ終了時後に、アスレチックトレーナー全員の名前が書かれた紙を配る。選手はその紙に、1人1人の長所・短所・コメントを書きこむように言われる。それらの回答は、部外者によって仕分け・集約され、個人個人にフィードバックされる。これにはいくつかのルールがあり、誰がどのコメントを書いたか分からないようになっていること、誹謗中傷・愚痴ではなくチームにとってプラスになるようなこと、その人と対面でも伝えられること、相手を評価できるほど関係が深くないスタッフに対しては「あまり会わなかったから今回はわかりません」と正直に書くことなどだ。

 そのほかの評価システムとして、6週間ある春季キャンプ中に、投票で週間MVPを決めるものがある。そこで週間MVPに輝いた物は、グラウンドから一番近い駐車場を使う権利が与えられる。また、同様に年間MVPも決めている。年間MVPを獲得したものには、その人が学びたい分野に関する書籍が贈られる。

 こういった評価を常に行っていると、日常の仕事中に「今日もいい仕事したね」と言い合う習慣が生まれ、モチベーションが向上したり、互いに助け合ったりする環境が整う。ケンは、スタッフ全員がいつでも他者をカバーできる部下を育てるため、これまでに紹介したような工夫をこらしている。

 

ぜひ皆さんも読んでみてください!

今回もありがとうございました!

では、またね✊